ごあいさつ

日頃から福井県病院薬剤師会の事業運営に格別のご指導をいただいております、会員各位、県内の医療行政関係者各位ならびに福井県薬剤師会の皆様に厚く感謝を申し上げます。

本会は、公衆衛生の普及・向上、薬剤師の倫理的及び学術的水準を高め、臨床薬学・病院薬学および病院薬局業務全般の向上発展に寄与し、会員相互の親睦と知識の交換を図ることにより、社会福祉の増進に貢献することを目的として昭和44年に創設され、会員数約300名から構成される団体です。

近年、薬剤師を取り巻く情勢が大きく変化しています。なかでも、薬学6年制教育の長期実務実習は大きな変革であります。現在の薬剤師は、医療人であると共に、人を育む教育者であることが求められています。高度に発展した近代医療においては、医師・薬剤師・看護師等が一体となって患者を中心としたチーム医療に取り組むことが不可欠であり、医薬分業のもと、薬剤師が医師と薬物療法の議論をすることは必然の行為であると考えております。そのためには、長期実務実習で身に付けるべき技能は「読解力、数学的・科学的リテラシー、問題解決能力」などとともに、臨床の場を経験し、卒後に薬剤師の卵から大きく飛躍していくための感性であります。

これからも、福井県病院薬剤師会は、会員の生涯教育の充実さらには社会福祉に貢献する医療人としての薬剤師の育成に努めてまいります。今後とも皆様からの、益々のご支援とご協力を賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。

福井県病院薬剤師会 会長 後藤 伸之